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パーソナルカラーと振袖コーディネート(後半)

2018.07.11

あなたは自分の成人式振袖の色をどのように決めましたか?
「赤や白」などの人気色から…とか、
友達と被らないような色で…と決めている方が多いのではないでしょうか?

一生に一度の成人式に着ていくものですから、
伝統色や人気色など失敗しない色で選んでしまいますよね。

しかし、振袖も服と同じ着る物ですので、
自分のパーソナルカラーを把握して、その配色によって
自分をより魅力的にすることができると思います。

そこで、パーソナルカラーと振袖の関係をテーマに考察していきます。

帯や小物のコーディネートも重要!

こちらの写真は、右側が春タイプで左側が夏タイプの着物です。

振袖は洋服と違い、髪飾りからメイク・着付け・小物と上から下まで配色を合わせていくので、
コーディネートも非常に重要になってきます。
こちらは右側が秋タイプ、左側が冬タイプの着物です。

帯や小物も全体的な雰囲気の配色からずれていると、まとまりが付きません。
コーディネートは各カラータイプの特徴を意識して小物に取り入れていきます。

今回の実験でわかったこと

○着物の地色だけではパーソナルカラーを分ける事ができない
○着物単体でカラー別に分けるには柄の配色で判断すると良い
○帯など着付け小物で別のパーソナルカラーを作り上げることが可能である


振袖は、いろいろな配色の柄を使っていますので、
地色や柄の配色が自分のパーソナルカラーと違っても
髪飾りや衿・帯など着付け小物で自分のシーズンカラーを入れていけば、
どのシーズンの人にも合う事がわかりました。
*自分のパーソナルカラーを気にせず、好きな柄や地色で決めても良いという事ですね。


実際にお店に行って「私のパーソナルカラーは夏だから夏配色にしてほしい」と言っても
お店の人は「?」と言う感じで、満足いく回答が返ってこないかもしれません。

それには一般的に着物姿を美しくまとめるように配色に対して一定の決まり事があるからです。
*コーディネートや小物合わせはプロに任せた方が良いというのはこういう観点からなんですね。

振袖のコーディネートの基本

そこで真奈武衣装のスタッフがどのように決めていくのか
それぞれインタビューしてみました。

■衣装スタッフ
着物の配色を外すとガラガラしすぎてしまうため、
柄の中の配色に合わせて帯・帯〆・帯揚げ・衿の色を決めていきます。

■メイク師
成人式のメイクの参考にしているのは(振袖の中で一番目立っている色をベース)に
リップやアイシャドーなどを決めていきます。

■美容師
柄の配色や花の種類から髪飾りを選びます。

振袖は、上の髪飾りから下の草履まで全体の配色を考えて初めて完成します。
全体の中で一番色がでている柄に合わせて
すべての配色が決めるほうがまとまるのも納得ですね。

パーソナルカラーで振袖を楽しむには?

今回の実験で、柄の配色が自分のシーズンカラーになっている事が重要だとわかりました。
*地色(着物の元の色)は好きな色を選んでも大丈夫!!ちょっと安心…!

振袖に入っている柄の色や雰囲気に合わせて
リップや髪飾りなどの顔を覆っている部分の色を決めることから、
柄の色を自分のシーズンカラーとは別の色にしてしまうと魅力的にならない可能性がありますね。

ともあれ自分のパーソナルカラーとシーズンごとの配色を知らなければ
パーソナルカラーと振袖を結びつける事ができません!!

今では、サイトやアプリなどで簡単に調べる事できますので
それを参考に自分のシーズンカラーを調べて振袖選びの参考にしていくと
より魅力的なコーディネートができそうですね。
(当店でもパーソナルカラー診断のイベントを開催予定です)

今回の振袖とパーソナルカラーを参考にしていただいて振袖選びをより楽しく!
満足感を一層あげられるようになると良いですね。


書記 戸崎