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日本の花火大会と浴衣(前半)

2018.06.25

打ち上げ花火の歴史は1613年に徳川家康が日本人で初めて花火を見たのがきっかけで
将軍や大名の間で流行し、やがて江戸の町民にまで広がったのがきっかけだそうです。

実際に“花火大会”として花火があがったのは1733年のことで
前の年に大飢餓とコレラが流行して大勢の死者が出ました。
その年の将軍徳川吉宗が、慰霊と悪霊撤退、人々の無病息災を願って、
川開きの5月28日(陰暦)に隅田川で水神祭を行い、花火を打ち上げました。
これ以来、川開きの日に花火が打ちあがることが定番となり、全国で夏の花火が定着しました。

現代の花火大会は各地の夏祭りを盛り上げるためや、花火師の競争、花火の大きさ、
迫力を楽しむものとなっていますが、元々は死者を弔う為の手段として使われていたのですね。

特に昔は戦や病気で命を落とす事も多かったことから、慰霊と悪霊退散の意味で花火大会が行われていたようです。

(Wikipedia参考)

そこで静岡で言うと安倍川花火大会と清水港祭りが盛大に行われる花火大会の一つですね。
どのようなルーツで始められたか調べてみました。

安倍川花火大会

「安倍川花火大会」自体の歴史は、終戦後の復興や鎮魂を目的として行われた事が始まりだと
言われており、第1回目は「1953年」頃に「東海花火大会」として開催されました。

清水港祭り
太平洋戦争後の戦災復興の兆しが見え始めた昭和22年(1947年)、
さらなる復興の力となるようにとの願いを込めて始まりました。

普通に花火大会自体を楽しむ事も良い事だと思いますが、歴史的背景や本来のこのような
弔いの目的を知ると「今この時を健康に迎えられて幸せ」と違った感動が得られると思います。
七五三のお祝いと同じでこの時この瞬間に花火大会と言う一年に一度の行事に参加できたという
気持ちで過ごされると、違った感動が生まれて良いですね。

浴衣とは

浴衣は、平安時代から用いられ、現代で言う寝間着や部屋着として使用されたのが始まりだそうです。
部屋着なのでいつ着ても良いとお思いがちですが、昔は夕方から着るものとされていたようです。
考えてみれば現代でも、昼間から寝間着で外に出る人はあまりいないですからね。
しかし、近年では和洋折衷のような大胆が柄でお洒落な柄が多かったり、
着崩れにくい作り帯(初めから結びが出来ている帯で着付けがいらない)といろいろと形を変え、
どんなときでも着ていけるようなものになりました。
*フォーマルな場所は、訪問着や紋の入った着物がおすすめです。

浴衣のお勧めの色は

昼間は紺 昼間に濃い色は透けないし、涼しく見えるから。
夜は白 夜は暗くて見えにくいから白の方が目立つという
理由ですし蒸し暑い夜に白の方が涼し気ですからね。

着用に関しての注意点は

○締め付ける部分が苦しい
バストの形をよく見せるアンダー部分のホールド力が強いブラジャーなどは、
その上に伊達締めや半幅帯で締めることになるので、
胃の周辺やみぞおちが長時間圧迫されることになるため、気分が悪くなりやすいです。

○洋服と違い、帯の締め付けが蒸れて不快
さらに、帯で締めている所が熱くて汗をかきやすいですので、和装用ブラジャーやワイヤーの
入っていないスポーツブラジャーなどの着用がお勧めです!
また、裾除け(腰から下に着用する和装用下着)を付けると浴衣が足に纏わりつかないので
歩きやすいですし、不快感も軽減されますので着用をお勧めします。
*安価な浴衣はポリエステルで作成されているものが多いので肌さわりの良い肌着を付けると快適です!

花火大会と浴衣のルーツがわかった所で今年(2018年)
静岡で行われる夏祭り&花火大会の日程を調べてまとめました!

三保松原キャンドルナイト「あかりともるよる」

6月23日(土)
17:00~20:30
三保松原と御穂神社に美しい灯ろうが並びます。
いつもとは一味違う幻想的な三保の夜、とてもロマンチックな夏な夜なので、
友達と行くとインスタ映えする写真が残せそうですね♪カップルも良さそうです。

清水七夕まつり

7月5日(木)~7月8日(日)
10:30~21:00
駅からつながるアーケード街を中心としてお店が並び、雨でも楽しめそうです。
お店などたくさん出店しますのでご家族で楽しめそうです。