きものラボ

ホーム > > アンティーク着物について

アンティーク着物について

2018.10.29

私は歴史や趣きを感じられるアンティークな物が好きで、コレクションとして集めているほどです。
アンティーク着物は、現代では再現できない当時の製造方法で作られた独自の肌触りと、純国産の正絹にのせた特有の色で表現された現代にはない配色は当時の趣があり、とても興味を惹かれます。

それでは、どういったものが”アンティーク着物”と呼ぶのか紹介していきたいと思います。

アンティークとされる着物とは

昭和初期以前(今から約70年前~100年前)に作られた着物のことで、特に明治時代から戦前にかけて作られたものを指します。

それらは独特な色遣いのものが多く、大正ロマンや昭和モダンと呼ばれる花柄や幾何学模様、アール・デコを意識したデザインなどが近年のレトロブームで注目されつつあります。

アンティーク着物は日本人が日常的に着物を着ていた頃に制作されたものであり、そのほとんどが日本国内の製造のため縫製や染めが非常に丁寧です。
また、袖丈が今よりも長く、胴裏(裏地)は紅絹(もみ)という絹織物が使われているのが特徴です。

絹織物をはじめとする布製品が高価で貴重だった一昔前までは、手間暇かけて作られた上質の着物は各家庭で大切に保管されてきましたが、先の戦争の火災によってかなりの数が失われてしまいました。

そのため、アンティーク着物と呼べる戦前の着物はあまり現存しておらず、わずかに残っているものも、近年のアンティーク着物ブームから東京や京都、大阪など大きな都市に集まってきています。

アンティーク着物というものは一体どのようなものなのかを知っていただくために、特に現代の日本人にとっては人生において一番はじめに接する機会となる七五三やお宮参りなどの子ども用の着物を取り上げてみたいと思います。

今回は着物の生産地、かつ集散地でもある京都までアンティーク着物を探しに行きました。

最初に訪れたアンティークのお店「やゝ」さん

最初に訪れたのは京都市東山区石橋町にある「やゝ」というお店です。

このお店は昭和初期頃の着物や帯が数多くあり、その他にも帯締め、帯留、草履などの和装小物も取り揃えてありました。

子どもの着物もたくさんありましたが、やはりアンティーク着物は多少のシミや汚れがあるものが多く、状態の良いものは限られてしまいます。
それでも産着や3歳の被布や着物など、何点か綺麗な状態のものを見つけることができました。

「やゝ」は子どもの着物もありますが、やはり大人の着物の方が品揃えは多く、小物やはぎれ(古布)もたくさん置いてあります。

今回訪れた際には、大正時代から昭和初期頃とみられるアンティーク着物を着こなした若い女性のお客様もおり、アンティーク着物好きの方なら一度は訪れてみたいお店です。

やゝさんの裏はとても良い雰囲気です

やゝさんは、知恩院の近くで裏には川が流れておりとても雰囲気の良い場所でした。
和装を着て歩くには良さそうですね。

次のお店へ

次に向かったのは彼方此方屋 (おちこちや)というお店です。
京都市下京区仏光寺通沿いにあります。

スタッフの方たちが全員アンティークな着物をお召しになっており、「すごく着物好きなんだな」というのが伝わってきました。
取り扱い商品は、ほとんどがリサイクル着物(戦後の古着)が多かったです。

今回求めているアンティーク着物に該当する商品は、少なかった印象です。
大人の着物が多く二階にたくさん陳列してありました。

次は「だいやす」さんに向かいます

最後の願いを込めていった先が、「だいやす」さんです。
四条烏丸から堀川方面に徒歩8分くらいの所にあります。

京都では、取り扱い量が多い着物専門のリサイクルショップです。
実際に行ってみると二階にたくさんのアンティーク着物が陳列されており、思っていた以上に子供の着物がたくさんありました。

実際にたくさんの着物から選ぶことができるので、今回ご紹介するショップのなかでは一番おすすめです。
今回、ご紹介したお店さんの中でアンティークの小物はあまりありませんでした。
だいやすさんに行かれたさいは、スタッフさんに自分のほしいものを的確に聞いてみると、欲しいものが手に入りやすいですね。

まとめ

今回は、子供のアンティーク着物に焦点をあてて紹介しましたが、京都市内のアンティーク着物を取り扱っているお店はまだまだたくさんありますので、少しご紹介しますね。
寺町通りの「シカゴ」と新京極通の「井和井」などに行ってみてもたくさんありますのでおすすめです。


書記 戸崎、大窪