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浴衣のルーツと素材について

2019.05.04

日本の夏と言えば「浴衣」
浴衣は和服の一種であり、一般的には長襦袢を着用せず素肌の上に着るものです。
今回は、浴衣のルーツを調べていきたいと思います。

浴衣の歴史と作り

原型は、平安時代に入浴の際に着用したとされる湯帷子(ゆかたびら)とされ、安土桃山時代頃から湯上りに着て肌の水分を吸い取らせる目的で用いられるようになりました、「現代でいうバスローブて言う所ですね」
このころまでは、まだ上流階級の人々のみが着用する着物でしたが、江戸時代に入ると銭湯や木綿が普及したことで次第に庶民の間で広がっていき、衣類の一種として定着していきました。
戦後までは夏場の湯上りや寝巻きとして使用されることもあったが、現代では夏祭りや盆踊り、花火大会といった夏の行事の際に着ることが多くなりました。

【着用に関して】
江戸時代頃までは夕方以降かつ身近で気取らない場所で着用するという風潮が定着しており、浴衣で改まった場所に出かけることは失礼とされ憚られていましたが、
近年では夏祭りなどで日中から着用するようになってきました。また、お洒落着としての需要もあり、肌着と長襦袢の代わりに半襟の付いた和装用のスリップなどを浴衣の下に着ることで着物風に見せることもあります

【染や柄について】
浴衣はもともと白地の木綿を藍で染抜いたものが多かったが、近年では洋服のようなデザインのものが好まれつつあり、華やかで大胆な色柄の浴衣が増えてきています。生地も木綿ではなくポリエステルのものが多いです。

浴衣生地の種類について

・コーマ生地(綿コーマ)
浴衣に最もよく使われているのが、コーマ生地と呼ばれるシンプルな木綿。高度に製錬された丈夫な木綿糸(コーマ糸)を使った平織りの生地。

・綿絽
絽目(平織と捩織の併用)を織り出した透け感のある木綿生地。見た目にも涼しく高級感がある。縦方向に絽目が入っているものを縦絽という。

・綿縮
縮、綿しぼ、しぼなどともいう。綿糸に撚りを掛け、表面にしぼを現してシャリ感のある風合いに織り上げた木綿生地。外見は素朴で独特の風合いがあり、紬独特の凹凸の手触りが味わえる。汗をかいても肌に張り付かず着心地が良い。

・綿紬
紬織と同じような、節のある木綿糸を使ったハリのある手触りの木綿生地。

・綿紅梅
薄手の地に太めの糸で格子状の凹凸を織り出した木綿生地。格子が凹凸になっているため、凹凸=勾配から紅梅という名前になったとされる。薄手の地の太めの格子が涼しさを感じさせ、夏のお出かけにおすすめの上級者向けの浴衣生地。

・絹紅梅
綿紅梅と同じように、薄手の絹糸の生地に太めの綿糸で格子状の凹凸を織り出した絹と綿の交織生地。浴衣の最上級の素材であり、絹紅梅よりも軽く透け感がある。襦袢を合わせて夏の昼着として着ることもできる。

・綿麻
綿と麻の交織生地。綿と麻の割合は様々あるが、麻が多くなるとシャリ感のある風合いになり、綿が多いとふんわりとしたやさしい風合いとなる。
着物の代わりに着ることができる浴衣と、素肌の上に直接まとう一般的な浴衣として着た方が良い浴衣があるのではないか。絹紅梅や綿紅梅、有松鳴海絞りなどの浴衣は、浴衣として着るよりも着物風に着たいと思うがやはり好みの問題。また浴衣は木綿生地のものが多く、そのため普段着として着られる木綿着物との境がどこにあるのか、明確に言い表すのが難しい。

下駄の種類について

浴衣に合わせる履物は素足に下駄が一般的。半襟を付けて着る場合は足袋を履くこともあるが、その際は木綿の白足袋の他に麻、レース素材のものをあわせることがあります。男性の場合は雪駄の選択肢もあります。

下駄の種類は草履のような形や歯が二本ある形のものなど様々、色も一様でなく、塗り下駄や白木の下駄、台木に焼き色をつけた下駄など存在します。
いくつか種類をご紹介します

・駒下駄
二本歯の代表的な形。今ある下駄の元となった馬下駄をさらに進化させたもので、雨天だけではなく晴天にも履ける日和下駄である。明治以前における最も一般的な下駄。

・千両下駄
横から見ると「千」の字に見えることからその名が付いた。前歯が斜めになっているので踏み込む際に返りがよく、のめりとも呼ぶ。

・後丸下駄
前歯が斜めになっているのめりの一種。後ろ歯が太いので安定感があり、歯が減りづらい。女性物は小町下駄とも呼ばれる。

・右近下駄
小判型で表面の台がカーブした歯のない下駄。土踏まずのところがくりぬかれている。比較的新しい形で、浴衣とセットで売っている大量生産の殆どがこの形。現代では底にゴムが付いているものが一般的であり、滑りづらいため初心者でも抵抗なく履ける。

・舟形下駄
草履型で右近よりも少し高さがあり、より安定感がある。草履と同じ感覚で履くことができ、お洒落着にも気軽に合わせられる下駄。

下駄に履き慣れていないと足さばきが悪く転んだり、鼻緒で足の指や甲を擦って怪我をする人も少なくありません
そのため、伝統的な古典柄の浴衣でなく色や柄が現代的なデザインの浴衣であれば、
歩き慣れた洋服用のサンダルを合わせても良いのではないかと思っています。
また、出掛ける際は擦り剥いたり怪我をした時のために絆創膏を持って行くと良いですね。

バッグについて

女性なら浴衣を着て出かける際にバッグももっていきたいですよね。

和装用(浴衣用)の手提げや籠を持っていない場合は、普段使用しているものでも十分でです。

しかし、洋服と異なり着物や浴衣は袂があるため、肩に掛けるタイプのバッグだと袖の部分が皺になり見た目も上品に見えません。
浴衣の時は持ち手(紐)が短く、かつ小さめのものを選ぶと全体がすっきりとして見えます。

まとめ 浴衣を楽しもう

いかがでしたか、浴衣をいっても生地の種類がたくさんある事がわかりましたね。
洋服とは違い生地本来の着心地や柄行きなどを楽しめると良いですね!
なんといっても浴衣は涼しいですし、普段と違う自分を友達や彼に見せられるのできっと普段より楽しめる事間違えなし!

写真は、きものラボメンバーで浴衣を楽しんだ写真です。
宇津ノ谷峠や紅葉山庭園などに遊びにいきました!

過去のレポートで紹介しています是非ご覧になってください
宇津ノ谷峠~浴衣で散歩~
紅葉山庭園~きものでお茶会~

また、浴衣どこに着ていこう?と思われた方、きものラボでは静岡で浴衣を着ていくイベントをまとめましたの是非ご参考くだい
浴衣を着ていける場所

書記 戸崎